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アモキシシリンは性病の梅毒治療に最適です

アモキシシリンで性病の梅毒治療

アモキシシリンは抗生物質で、細菌に対して抗菌効果を発揮するお薬です。梅毒は、「梅毒トレポネーマ」という細菌に感染する事によって発症する病気です。母体感染による先天性のものもありますが、主な感染経路としては性交渉の際に相手から感染してしまうケースです。性交渉の際に感染する事が多いので、同じ性感染症のクラミジアや、HIV(エイズ)に同時に感染してしまう場合もあります。

梅毒は「昔の病気」というイメージがあると思いますが近年、都市部やその周辺地域を中心に増加の傾向があります。

梅毒は、昔は不治の病と言われた病気でしたが、抗生物質を正しく使うことにより完治できる病気です。また、アモキシシリンは、梅毒のほか淋病には効果的です。

アモキシシリンは抗生物質

アモキシシリは、ペニシリン系の代表的な抗生物質です。抗生物質とは、細菌を殺菌、除菌する働きのあるお薬です。細菌には細胞壁と呼ばれる壁をもつ細菌がいますが、この細菌は細胞壁がないと生きていく事はできません。アモキシシリンには、この細胞壁を作っているペプチドグリカの生成を妨げる効果があります。ペプチドグリカの生成が妨げられる事で、細菌の細胞壁は、細胞分裂をするたびに薄くなっていきます。壁が薄くなることによって、外部からの浸透圧に耐えられなくなった細胞は、最終的に細胞壁が崩れ、細胞内に外液が侵入し溶菌を起こして死滅するという仕組みです。アモキシシリンは、植物や細菌に存在する細胞壁のみを標的とします。人の細胞には細胞壁が存在しないので、人の細胞に対して作用する事はありません。

グラム陰性菌を中心に、インフルエンザ菌や大腸菌などの一部のグラム陰性菌にも効果的に作用します。さまざまな種類の細菌に対して殺菌効果を期待できるので、細菌による感染症の治療に幅広く利用されています。

梅毒とは

梅毒とは、トレポネーマ・パリダムという菌に感染する事によって発症します。日本で初めて流行した江戸時代では、不治の病とされていましたが、戦後「ペニシリン」と呼ばれる抗生物質が普及したことにより死亡率は著しく下がり、完治が可能なものになりました。

梅毒の治療は短期間ではなく、医師の経過観察のもの、長期間の時間をかけて完治に向かう病気です。また、症状や病気の進行具合によっても治療期間は異なります。

症状は、性交渉によって感染する後天性の梅毒の場合、進行具合や症状によって第一期~第四期に分類されます。

・第一期
感染して3週間~3ヶ月。性器の周りや口、肛門などにしこりができることがあります。このしこりは初期硬結と呼ばれ、痛みがないのが特徴です。

・第二期
感染して3ヶ月~3年。手のひらや足の裏、体幹を中心にして赤い発疹が出てきます。この発疹は薔薇に似ていることから「薔薇疹」と呼ばれることもあります。現代では診断や治療法が確率しているため、この時期までに治療ができることがほとんどです。

・第三期
感染して3年~10年。放置し、梅毒が進行すると皮膚や骨、筋肉に「ゴム腫」と呼ばれるゴム状の硬さの腫瘍ができます。

・第四期
感染して10年以上。ここまで病気が進行すると、心不全や脳梗塞、神経症状が現れる危険があります。

梅毒が急増している

戦後、ペニシリンの普及によりほとんど見られなくなっていましたが、近年都市部を中心に感染が広がっています。2011年以降、東京や大阪、名古屋、福岡などの都市部やその周辺地域を中心に患者数が増加傾向にあり、日本全体でみられる病気となっています。厚生労働省の調査によると2017年には5770件の感染患者が報告されています。

患者さんは、男性では年齢層は幅広く20代~50代、女性では、20代が最も多く女性患者の全体の約60%の割合を占めています。この数字は、性活動の動向を反映していると考えられています。ひと昔前まで多かった同性間の感染より、近年は異性間の感染が広がっている傾向にあり、女性の感染も報告の割合も増えています。このことから、今後も感染の拡大が予想されています。

また、梅毒は性感染症など大人に限られた病気ではなく、先天性で赤ちゃんに発症する場合もあります。これは胎児に時期に母体から影響を受けたケースです。

感染経路について

・後天性の場合
後天性の場合、性感染症であることがほとんどで、代表的な性感染症のひとつとして有名です。梅毒の原因菌は「梅毒トレポネーマ」です。この菌が感染患者の粘膜や皮膚におり、性交渉を関して相手から感染します。この場合の性交渉とは直接性器どうしの接触だけでなく、オーラルセックスやアナルセックスなどで相手ののどや性器、直腸を通じて感染します。また、梅毒トレポネーマが相手の口の中に潜んでいる場合、性交渉をしなくてもキスだけで感染してしまうケースもあります。
感染後、およそ3~13週間の潜伏期間を経て、発症します。

・先天性の場合
母子感染になります。妊娠中に感染してしまった場合、約60~80%の確率で赤ちゃんに感染すると考えられています。妊娠から2ヶ月の妊娠初期の感染の場合、胎児は死亡または流産、早産となってしまいます。妊娠後期の場合、母親が治療を受けなければ高い確率で赤ちゃんに感染します。妊娠中に十分な治療を行えば、母親と一緒に治療ができるので、99%の確率で先天性の梅毒を予防する事ができます。

淋病にも効果的

アモキシシリンは、梅毒以外でも淋病の治療にも効果的です。

淋病とは、梅毒と同じく性感染症のひとつで、淋病に感染している相手との性交渉を通じて感染します。感染する事で性器を中心に炎症が生じます。淋菌は比較的弱い菌で、ヒトの粘膜や皮膚から離れると数時間で感染力を失います。高温にも低温にも弱く温度の変化や日光、乾燥、消毒で簡単に死滅します。淋菌は30~40度でしか生きられず、人からひとへしか感染しないので、性交渉以外で感染する事は極めて稀です。梅毒と同様に同じ性感染症のクラミジアやHIV(エイズ)を併発しやすい傾向があります。

服用は、1日250㎎を3~4回に分けて服用する事が推奨されています。しかし、年齢や症状によって服用量や期間が異なるので、医師の指示に従い自身にあった量の服用をしましょう。用法や容量を間違ってしまうと、耐久をもつ菌ができしてまい、治療に時間がかかってしまったり再発してします危険性があるので、正しい服用を心がけましょう。

まとめ

アモキシシリンは、梅毒の治療にとても効果的な抗生物質です。梅毒は、梅毒トレポネーマと呼ばれる菌に感染する事によって発症します。

江戸時代に大変流行し、その当時は不治の病とされていましたが、戦後になりペニシリンが普及したことから患者数が著しく減りました。しかし、2011年以降になり東京や大阪などの大都市やその周辺の地域を中心に患者数が増加している傾向があります。ひと昔前まで多かった同性間の感染より、近年では異性間の感染が多く見られます。また、患者の割合も男性では幅広い年齢層となっており、女性では20代の患者が増加の傾向にあり、これからも感染が拡大すると予想されています。

また、アモキシシリンは、梅毒のほか同じ性感染症である淋病の治療にも効果的です。どちらも正しく治療を行えば完治できる病気です。